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UXという言葉に惑わされないようにしよう。- テックヒルズ「UI,UXの衝撃」の衝撃

UXとUIとUXDとUIDのこと

同じようでいろいろ違う、UserExperienceとUserInterface、UXDesignとUIDesign。

テックヒルズ「UI,UXの衝撃」に参加して衝撃を受けたので、みなさんの話を参考に「UXとUI、UXDesignとUIDesign」について自分なりにまとめてみました。

「写真が語るUXとUIの違い」について

NHN Japanの橋本さんは「写真が語るUXとUIの違い」のシリアルの写真を独自の観点からUXとUIの違いについて話されました。この話はUXについて非常にわかりやすくまさに衝撃を受けました。

以下は、橋本さんのお話とあわせてシリアルでUXとUIの違いを表現した「The Difference Between UX and UI: Subtleties Explained in Cereal」から一部を引用させていただきました。

product

こちらはプロダクト(機能リストなどとも呼ぶ)、全体を構成する一覧です。

バラバラだとどうすることも出来ません。

UX

お腹を満たす」という目的に対してこれらのプロダクトを使用して組み上げます。

カップシリアルミルクを入れてスプーンをつかって食べることでお腹を満たすという目的は達成されます。

この「お腹を満たす」時の「シリアル」の「食感」や「ミルク」の「」、「スプーン」や「カップ」の「手触り感」などから感じることがユーザーの主観的な体験=UXです。

「UX」は構成される素材によって変わる

このシリアルをミルクに長く浸すと柔らかい食感になります。

ジャムを入れる、砂糖を多く入れるなど食べて感じることが変わっても「お腹を満たす」という目的は達成できます。

シリアルではなくこれが和食だったらどうでしょうか。

という話をされて出てきた画像が朝食的な印象を受ける和食でした。

UX Design ≠ UI Design

木の箸を選ぶ、漆の器、陶器の皿など器や使うものを選んでも、最終的な目的の「腹を満たす」は実現できるが主観的な体験が違います。

UX:感受であり体験=シリアルをスプーンで食べた時の食感、お味噌汁が入った漆の器を持った時の感触やお腹が満たされた時などの「目的を達成した感想」のこと

UI:感受を生み出す入り口=シリアルの形状・材質、ミルクの量、コメ、器の形状・材質、箸の材質など「具体的に人が触れる部分」のこと

UX Design:感受である体験をデザインする=お味噌汁を食べるときの器の口当たりや手に持ったときの感触や目的を達成した時に「どう感じてもらうか」をデザインする

UI Design:UX Designに基づいて体験を得られるような素材を選び口当たりなどの形状、味噌の濃さ箸の材質やどのように使われるかどのように使うと使いやすいのかわかりやすいのかという「直接触れる部分」をデザインする

おわりに

UXとUIについては混同してしまうことが多く、自分自身ではこれまでUXという言葉を聞いてもあまりピンと来ていませんでした。今回の勉強会に参加したことで今までしっくり来ていなかったことがふっと腑に落ちる感じがして、とてもすっきりした気分になりました。

UXとはUIやIA、マーケティング、プランニングなど様々な分野を横断的に必要としそれらを包括するもの

という自分なりの定義付けができました。それと同時にUXという言葉には様々な定義づけができるのでUXという言葉に惑わされないようにしなければいけないと思います。

これまでボクが作り出したかったのはUXであり、ユーザーの主観的経験として「便利」と感じさせたり「楽しい」と思うような、サービスやアプリを作りたいという想いを改めて再確認できました。

最後になりますが、テックヒルズ「UI,UXの衝撃」という勉強会を主催してくださったCROOZ社の皆様には感謝申し上げたいと思います。有難う御座いました。