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素晴らしい体験を得られるはずだけど利用されていないのはなぜ?

素晴らしい体験を得られるはずなのだけれど、あまり利用されていないような感じが気になったので少しだけ観察してみました。

ボクの勤務経路に東京駅があります。東京駅には2つのタッチパネル式のインフォメションボードが設置されています。

一つは大丸百貨店店内案内。もう一つはグランスタとグランスタを出てすぐにある八重洲案内タッチディスプレイ

この2つはどちらも同じタッチパネルのディスプレイを使用した案内板として設置されています。

この2つの特徴的な案内版が以前からとても気になっていて、そのことから先日、気づきを得たので見ていきたいと思います。

まず、今回は大丸百貨店の店内案内について。

大丸百貨店の店内案内の場合

店内ご案内foriPad

東京駅のグランスタを抜けて八重洲地下街へ抜ける途中に大丸百貨店があり、店内案内にiPadが置いてあります。

まずは店内案内がどのようなものかざっくりと。

店内案内画面1

メインコンテンツは2つ

お弁当ガイドお菓子土産ガイドの2つがメインコンテンツです。

東京名店お弁当ガイド

東京の名店のお弁当ガイド

大丸に入っている東京が誇る名店が作るお弁当の紹介です。

お菓子土産ガイド

東京定番土産ガイド

定番の東京土産も大丸で購入できます。

その他の多彩なコンテンツ

周辺案内

その他は大丸のフロアマップ、ブランド検索、レストラン喫茶検索、サービスガイドや営業時間などの通常の案内と駅周辺や駅構内の周辺案内があります。

店内案内への要求

普通の案内板

しかし、ボクの通るタイミングが悪いのか、残念ながらいつ行っても誰も利用していません。

むしろ、その脇にある普通のインフォメーションボードのほうが人がよく見ているような気がします。

2つデバイスの違い

この2つのデバイスの違いは何なのでしょうか。特徴を簡単に見てみます。

iPadの店内案内の特徴

iPadではインフォメーションボードでは知ることのできない店舗の詳しい情報を知ることができます。

そのほかにもレストランで食べられる美味しそうな写真。おみやげによさそうなお菓子の写真がiPadの大きな画面を有効に利用してたくさん掲載されています。

情報量の多さがiPadの店内案内の付加価値を高めていると言えそうです。

インフォメーションボードの特徴

インフォメーションボードではすべての階に何が入っているのかがひと目で把握できるような作りになっています。12階のレストランと13階のレストランの料理の写真が1店舗につき1点ずつ見ることができます。

情報量は少ないですが、どんなことを知ることができるか知りたいことがそこに乗っているかという判断はぱっと見てすぐに理解できるでしょう。

違いは操作できる・できない

この2つのデバイスが圧倒的に違うのは、iPadは操作することができて、インフォメーションボードは操作ができません。

つまり、操作しないと情報が手に入らないデバイスと何もしなくても知りたい情報が得られる端末、どちらが利用者にとってメリットが高いかという事になります。

何ができるのか(=機能)をひと目で把握できるかできないか

インフォメーションボードはひと目で何ができるのか(=機能)がひと目で把握できます。iPadはどうでしょうか。

1枚目の写真に戻って見ると、どんなことができるか壁に掲示されています。

これを見る限りではどんなことができるのかなんとなく把握できますが、自分の質問に答えてくれるかどうかはこれだけでは理解できません。

自分の知りたいことがわかるかどうかというのが分からない場合、iPadより明確なインフォメーションボードの方に自分の知りたいことが乗っていると判断した場合にはそちらを選ぶという傾向が多いように見受けられました。

逆にiPadは操作をしないと答えが得られないということがデメリットとして判断されているのかもしれません。

では、グランスタとグランスタを出てすぐにある八重洲案内タッチディスプレイではどうでしょうか。

次の記事ではそちらを見てみたいと思います。