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『開発者のためのUX』酒井洋平氏(UX TOKYO):テックヒルズ「UI,UXの衝撃」

今回はテックヒルズというCROOZ社主催の勉強会に参加してきました。

テックヒルズとは

旬な話題をテーマに業種、職種の垣根を超えて見識を高めていこうという勉強会です。

今回のテーマは「UI,UXの衝撃」と題されまして

  • 開発者のためのUX:酒井洋平氏(UX TOKYO)
  • UI/UXについて〜LINEの場合〜:橋本健吾氏(NHN Japan)
  • アジャイル開発における UX:坪田朋氏(ディー・エヌ・エー)

のお三方のお話とパネルディスカッションを聞いて来ました。

開発者のためのUX:酒井洋平氏(UX TOKYO)

UX Tokyo」とは、実務でUXをやっている人の情報交換コミュニティです。

今回は『「UI/UX」ってなんか変な感じがしない?』というところからUIとUXの違いについて解釈が様々あるなかから個人的な見解として一つの考え方を示してくださいました。

「UI/UX」ってなんで一緒に書かれているのか不思議じゃない?

『UX』とは「User Experience」=「ユーザーの主観的な体験

『UI』とは「User Interface」=「ユーザーの主観的な体験を支える接点

つまり、

UIはUXを得るための入り口として存在し、UIは経験を支える接点としての存在であり、UXはユーザー個人の主観に基づくことから感情や感覚的な人に属するものとして存在する。

このことから『個人的な意見』として述べられたのは

ユーザーの主観的な経験はあくまでもユーザー個々に属するものとして存在する。つまり、ユーザーの感情をデザインすることは不可能。このことからUXに対しては『ある主観的経験が想起されることを企図した設計をする(はできる)ことがUXデザインと定義できる

UXの概念としては様々な意見があるのであくまでも個人としての意見の一つというふうに強調されていました。

UXの概念として議論され「UX白書」で一定の定義付けをされています。

UX=ユーザーにとっての価値

俺の宇宙はまだまだ遠い

「俺の宇宙はまだまだ遠い」という漫画を題材に「ユーザーにとっての価値」についてわかりやすく例えてくださいました。

主人公が「絵本コーナーのゆとりのなさ」に気がついたことから端を発する「絵本の価値」を浮かび上がらせることで、売り場を作り上げるというお話でした。具体的な内容は本を買って読んでみてください。(ささ、上のAmazonのリンクから”ぽちっと”w)

まとめ:UXのデザイン

あるUXの価値には具体的な目標があり、マーケティング、プランニング、デザイン、QA(Quality Assurance)、カスタマーサポートの分野を横断的に必要とする活動になる。

実際に「絵本の価値」を浮かび上がらせるために行われた行為は

  • 計測
  • 気づき
  • ベンチマーキングと観察
  • プロトタイピング
  • ストーリーテリング

といった内容でした。

これらのことから『UXデザイン』は『UIだけでは成り立たず、データ分析と観察、ストーリーテリング、仮説・検証などを通じて、ユーザーの主観的経験を想起するように設計する』ことを指すということ。

参考書籍