AppleのiOSアプリは実は開発用のドキュメントがすごく揃っていて、しかも、無料で読むことができるというのはみなさんご存知ですか。
アプリ開発をして、大人も子供もみんなちょっとだけ便利になるアプリを作りたい!ささやかな野望を持つ、ましゃ(@masyacintosh)です。こんにちは。
読んでみようと思っては見たものの大量にありすぎて、しかも、特に順番にならんでいるわけでもないし、いったいどこから読んだらいいのかわからない、、という感じなので基本の部分をまとめてみました。
以下のような感じでドキュメントを読み進めていけばiOSの開発をはじめることができるようになります。(たぶん。。)
まずはとりあえずやってみて理解するチュートリアルのドキュメントから。
チュートリアルからはじめる
まずは手っ取り早くサンプルアプリを作成しながらツールの基本からプログラミングのお作法まで一貫して学べるドキュメントです。
初めての iOS アプリケーション(Your First iOS App)
サンプルアプリケーション作成のチュートリアルを通して、iOSアプリケーション開発に必要な方法である「3つのT」として紹介しています。
身につく知識
「3つのT」
- ツール(Tools):Xcodeを使用した、プロジェクト作成および管理について
- 技術(Technologies):ユーザー入力に応答するアプリケーションの開発について
- 技法(Techniques):アプリケーション開発の根底にある基本的なデザインパターンについて
2つ目のiOSアプリケーション:ストーリーボード
Xcodeに搭載されているUIビルダー、ストーリーボードを使用した開発を学びます。
身につく知識
- アプリケーション用のデータの表示と管理を行うモデルレイヤの設計
- ストーリーボードでのシーンとセグエの新規作成
- シーンとの間でのデータの受け渡しと検索
これらの作業を行うための知識が身につきます。
ストーリーボードとは
Xcodeに搭載されているUIビルダーで、画面遷移を視覚的に定義できます。
iOSアプリ開発の基本となるドキュメント
iOS ヒューマンインターフェイス ガイドライン(iOS Human Interface Guidelines)
UIのデザインをする場合には欠かせないインターフェースのガイドラインです。
プラットフォームであるiOSの特徴からはじまり、Appleが提唱するインターフェースの設計原則について書いてあったり、ターゲットユーザーの定義などの設計戦略やケーススタディとしてMacのアプリからiOSへの移行例だったり、UXのガイドラインについても書かれています。
iOSアプリケーションのデザイン以外でも役に立つ!
iOSのアプリケーションがどのような思想でデザインされているのか、アプリデザイン以外の場合でも役に立つ情報が書かれているので、UIデザインをしたい方は一度目を通しておいても損はないはず。
iOSアプリケーションプログラミングガイド(iOS App Programming Guide)
iOSアプリケーション開発の入門書
iOSのフレームワークについて、iOSでどのようなことができるのかを紹介しています。
AppStoreでの公開に向けた開発(Developing for the App Store)
アプリケーションの開発プロセスからプロジェクト作成の解説。開発チーム向けの記載が多く企業向けの内容のようですが、プロセスをミニマムに落とし込めば個人でも活用可能。
また、開発プロセスやアプリケーションの設計について、テストなど一連の流れの説明も記載されています。
プログラムをする前に読んでおきたい
iOSツールワークフローガイド
開発を行う前に確認しておきたいワークフローのことやのXcodeの設定、iOSシミュレーターについても詳しく書いてあります。
Objective-Cについてのドキュメント
Objective-Cによるプログラミング
Objective-Cの基本的な考え方と書き方といった、このドキュメントでひと通りのObjective-Cの概念と書き方は把握できるように包括的な内容で書かれています。
より詳細なものは以下の2つ。
Objective-Cプログラミングの概念
MVCデザインパターンについてやオブジェクトモデリングについてなど。オブジェクト指向でアプリケーションを設計する際に必要な概念が書かれています。
Objective-Cプログラミング言語
Objective-Cの説明です。クラスの定義や実装の仕方など具体的なプログラムの書き方が書かれています。
Cocoa向け コーディング ガイドライン
Cocoaフレームワークに関するプログラミングの基本概念を学べます。
より詳細なドキュメントについて
この他、iCloud連携のチュートリアル3つ目のiOSアプリケー ション:iCloud(Your Third iOS App: iCloud)やカメラ操作のプログラミングカメラ操作のプログラミング(iOS用)について(Camera Programming Topics for iOS)など、より詳細なドキュメントも多数とり揃っています。
多分、全部読むとiOSのアプリ開発がものすごくスムースになると思います。
「iOSのアプリ開発はなんとしてもObjective-Cをつかってやってやるんだ!」という方はぜひ!
まとめてみて
まだまだたくさんのドキュメントがありますが、一先ず基本の部分はこれらで抑えられるのではないでしょうか。
Objective-Cじゃない言語でiOSのアプリを作る場合やAndoroidやWindowsPhoneのアプリでもなんでも、アプリ開発をしたい!と思っている方は「iOS ヒューマンインターフェイス ガイドライン(iOS Human Interface Guidelines)」を確実に読んでUIについてまなんでおくとよいでしょう。